ここは、怪人七面相の一面である とおる君 が個人的に嫌いな言葉、疑問に思う言葉の使い方などについて思うところを書いているページです。
賛同するも反論するもあなたの自由ですが、それはあなたの心の中にとどめておいて下さい。


目次
可愛い
目線
何気に(なにげに)
ふたりぼっち
凄い(すごい、すっごい)
ダントツのトップ


可愛い(かわいい)

 フジテレビ「笑っていいとも」のテレフォンショッキングのコーナーで、ゲストやアナウンサーに対して毎日のように使われる「可愛い」の言葉。この番組に限らず、そこかしこで特に若い女性に使われている。「可愛い」という言葉自体には何ら思うことはないのだが、使われ方が気に入らない。形容する相手にそぐわない使い方が多すぎるのだ。元々の「可愛い」の意味だけでなく、「美しい」、「素敵」、「綺麗」、「小さい」などの意味でも使われている。なんとボキャ貧(語彙に乏しい)なのだろう、といつも思うのである。言われる側も、「可愛い」と言われて喜んでいるのが情けない。


目線(めせん)

 この言葉を初めて意識して聞いたのは、多分公共広告機構のCMだったと思う。子どもと話すときに、しゃがむことによって目の高さを子どもと同じくして、威圧感をなくそうという趣旨のCMだったように思う。短時間のCMで、長い表現が出来ないことを考えると、絶妙の表現だと思った。しかしである。最近は「視線」、「視点」などの意味でも使われ、かなり違和感を感じる。ちなみに、少し古い広辞苑や国語辞典には「目線」という言葉は載っていない。元々は放送界の業界用語だったとか。元々が正しい日本語でないだけでなく、他の多くの言葉を駆逐しつつ、複数の意味で使われている。「可愛い」と同じで、ボキャ貧を助長する悪い言葉に思えてならない。


何気に(なにげに)

 説明するまでもなく、日本語になっていない。意味が通じない。わかればいいじゃないか、という意見もあろうが、それは友達同士などの間にとどめて欲しい。間違いをわかっていて使っている分にはまだいいが、それが正しい言葉遣いだと思い込んでいる若者が相当の割合で居るに違いない。残念なことだ。


ふたりぼっち

 そんな日本語あるのか。「ひとりぼっち」はわかるけど、二人以上でも「ぼっち」って使うの?。二人のときは「ふたりきり(ふたりっきり)」じゃないのかなぁ。


凄い(すごい、すっごい)

 「凄い美味しいの」「凄い綺麗だね」。「凄い」という言葉がこんな使われ方をしている。「凄く美味しいの」「凄く綺麗だね」という言い方が正しい日本語ではないのか。今や「凄い」という形容詞の連用形はどこへ行ったのかわからなくなってしまった。聞いていて誰も不自然に感じなくなってしまったのだろうか・・・。


ダントツのトップ

 言葉のプロであるべきアナウンサーまでもが使っている。「ダントツ」って「断然トップ」の短縮形ではないのか。「ダントツのトップ」は「断然トップのトップ」?。そんなにトップであることを強調したいのかい。